ゼミナール紹介
「人」や「社会」を動かす
会計/計算/測定


ゼミナールの概要
■問題意識(研究テーマの背景)
商学部ではビジネスを様々な角度から学びますが、実際のビジネスにおいて大事なことの一つは、「ビジネスは1人ではできない」ということです。規模の大きなビジネスになるほど、多くの人の協力が必要になります。ビジネスが成り立つには、多くの人(社員)がその企業の利益獲得に貢献することが不可欠なのです。つまり、ビジネスでは「企業の利益獲得に貢献するよう、社員を動かす(コントロールする)」ということが重要になってきます。
人をコントロール(管理)する方法は様々考えられますが、特に有効な方法が「計算」や「測定」であり、ビジネスにおいては計算・測定機能を有する「会計」になります。会計などの計算・測定システムによって得られた情報に基づき、人は判断や決定を行い、行動を変えるのです。実際、企業ではこの仕組みを社員の管理に活用しています。
会計を通じた社員のコントロールに関する知識は、経営者だけでなく、部下を抱える管理職や上司には必須のものといえるでしょう。ちなみに皆さんも就職して数年もたてば、立派な「部下を抱える上司」になります
■ゼミの目標
中澤ゼミでは、会計(そしてその機能である計算・測定)がビジネスの現場をはじめ社会のなかでどのような役割を担い、どのような可能性を持っているのかについて考え、それについて自身の考えを論理的に・分かりやすく説明できるだけの思考力・表現力を高めることを最優先の目標とします。
■中澤ゼミで専門的に学ぶ会計:管理会計と社会環境会計
中澤ゼミでは、「人」に影響を与える計算・測定に関連した「コントロール」にかかわる会計(管理会計)に主な焦点を当て、会計が経営者や社員の意思決定や行動に与える影響や、その仕組みについて詳しく学習していきます。
また中澤ゼミでは、「社会」に影響を与える計算・測定に関連して、社会問題(長時間労働や雇用での男女格差など)や環境問題(地球温暖化など)の解決に貢献する会計(社会環境会計)についても学習することができます。
ゼミナールの内容
2年次
議論のしやすい環境づくりを行い、グループワークを通じて研究やプレゼンの基礎的な力を養います。
3年次
管理会計に関する専門書の輪読を通じて、管理会計のより高度な知識の獲得を目指します。また、ゼミ内で研究テーマごとにグループに分かれ、合同ゼミやビジカンでの報告に向けて研究を進めます。
4年次
各自が自身の興味関心に従ってテーマを選択・設定し、卒業論文を執筆します。
評価方法(ゼミナールⅠ)
■グループワークの成果(50%)、課題提出物(15%)、参加態度(35%)
備考
■中澤ゼミの学生は、3年次春学期開講の管理会計論(水曜日1限)は必ず履修してください。
■他大学との合同ゼミ討論会および商学部ビジネスカンファレンスに参加します。
■中澤ゼミは会計・金融コースのゼミです。それ以外のコースの学生はゼミ決定後にコース変更を求めます。