お知らせ

伊藤徳正教授が翻訳書を出版しました

商学部長の伊藤徳正教授が、中野貴之教授(法政大学)との共訳により、Stephen A. Zeff著『アメリカ会計原則形成史―ゼフ会計史―』を刊行しました。

伊藤教授がZeff教授の原著に初めて出会ったのは、愛知学院大学元教授の恩師・藤田幸男先生の授業を受けていたときのことでした。

それから長い年月を経て、中野教授とともに翻訳に取り組み、今回、一冊の日本語版として刊行されることになりました。

さらに2025年には、アメリカ・ヒューストンを訪れ、Zeff教授本人へのインタビューも実現しました。長年研究してきた著作の著者本人から直接話を聞く貴重な機会となり、その経験も今回の出版につながっています。

本書では、20世紀のアメリカにおいて、会計原則がどのように形成され、発展してきたのかが詳細に描かれています。

会計というと、簿記の計算や数字を扱う学問というイメージが強いかもしれません。しかし、現在使われている会計制度や会計基準は、最初から現在の形で存在していたわけではありません。経済や社会の変化、企業を取り巻くさまざまな問題、そして多くの人々や組織による議論を経て形成されてきたものです。

「現在の会計がなぜこのような姿になっているのか」。

その答えを考えるためには、会計の歴史を知ることが重要です。

伊藤教授は、商学部の「会計学」や「国際会計論」、ゼミナールなどでも、こうした歴史的な視点を取り入れながら教育・研究を行っています。本書も今後、学生の教育に活用していく予定です。

恩師の授業で一冊の原著に出会ったことから始まり、研究を続け、著者本人との交流を経て、日本語版の出版へ――。

長年にわたる研究の一つの成果が、このたび一冊の本として結実しました。

【書籍情報】
Stephen A. Zeff 著
中野貴之・伊藤徳正 共訳
『アメリカ会計原則形成史―ゼフ会計史―』
千倉書房、2026年9月刊