商学部長 吉田 聡
愛知学院大学商学部は、昭和28年(1953年)の大学設立時に創設され、本学では最も伝統のある学部です。学部創設以来、「行学一体・報恩感謝」という建学の精神の下、ビジネスの最前線で活躍することのできる職業人育成を心がけてきました。卒業生は、4万数千名を数え、ビジネスを中心に、教育、公務、文化など様々な分野において活躍されています。
そして、平成17年度(2005年度)から新たに「ビジネス・ヒューマン・バリュー(Business Human Value)」の創造を教育目標として掲げ、経済活動を中心とする社会生活を他者への思いやりと自然との共生、真の優しさに満ちた「ビジネスヒューマン」の育成を教育目標とし、カリキュラムを編成しています。
現在、商学部には流通・マーケティング、会計・金融、ビジネス情報という3つのコースを設け、他の大学や学部にない専門的な教育を進めております。その特徴を示します。
(1)中部地方の大学で最多のマーケティング系専任教員
充実した専任教員のもとで、経済社会におけるモノの流れ、強いブランドや魅力的なお店の作り方、消費者が喜ぶサービスの提供方法、注目を集める広告の作り方など多彩な分野の知識や技術に触れ、「モノが売れる(売れ続ける)しくみ」を作るのに必要となる実践的なマーケティングスキルを修得することができます。
(2)就職や実務に直結する会計・金融の資格をサポート
簿記検定、ファイナンシャルプランナー、税理士などの資格取得に有利となる授業が豊富にあります。授業とは別に「会計サロン」でさらなる資格取得支援も行っています。世の中のお金の流れや企業における資金の管理方法などの専門知識を身につけながら資格取得を目指せるのも特色の一つです。
(3)ビジネスに直結した情報教育
コンピュータシステム、マルチメディア、データサイエンスといった3本の学びの柱で、Society5.0(超スマート社会)の時代に向けて、ITの専門知識やスキルを身につけながら、ビジネスや社会に必要な問題解決能力も習得します。MOS試験から国家資格(情報処理技術者試験)まで様々な難易度の資格を目指すこともできます。
このほか、商学部卒業生で企業経営者になった方を招いて講義を行う「経営者講座」、地元企業と連携した商品開発など、商学部では「実践」と「学問」の両面からビジネスを学ぶカリキュラム編成を行っています。
いずれのコースにおいても、これからのビジネスに必要な実践的な知識やスキルを身につけることができます。就職や実務での即戦力となるだけでなく、さまざまなライフイベントを経ても社会で活躍し続ける力を持った「ビジネスヒューマン」の育成を目指します。