このゼミでは、小売業者など流通に対し展開される流通政策(派生的に流通政策を受けた小売経営の変化や消費者問題も扱います)について専門的な知識を学び、これを活かして卒業論文を執筆します。また、皆さんが社会に出てから必ず役に立つ能力である、課題の発見→情報の収集→分析→解決策の立案→発表という一連のフローを皆さん自身が実行できる力を養成します。
具体的な研究テーマは、上記の分野において皆さんの関心や問題意識に応じてテーマを決定します(卒論のテーマを参照してください)。これらの知識は、皆さんが会社に勤めるようになってから必ず役に立つ知識です。また、皆さんがプレゼンテーション能力(パワーポイントを用いたもの)の能力を身につけられるよう指導します。法律・政策の知識がなくてもしっかり指導します。一緒に知識を深め、流通政策などの分野で皆さんが疑問に思っていることを研究しましょう!
※今までの主な卒業論文のテーマ
流通政策:酒類の安売り規制、フランチャイズシステムの契約問題、コンビニエンスストア本部に対する独占禁止法上の規制、アマゾンに対する優越的地位の濫用規制、商店街活性化政策、栄地区のまちづくり政策、都市空洞化対策、名古屋市の空家問題への対策、ECサイトにおける偽ブランド問題、自動運転と法整備、物流業界における2024年問題、電子マネーの普及政策、キャッシュレス化推進政策
消費者問題:消費者保護政策、不当表示規制、食品ロス問題、食育の推進政策、オンラインショッピングの個人情報保護
小売経営:買物弱者問題とネットスーパー運営、コンビニエンスストアの災害対策、小売業の法令遵守体制
●2年次:教科書を使用して論文の書き方・基礎的な知識の習得と、課題の発見→情報の収集→分析→解決策の立案→発表という一連のフローの基礎を学びます。
●3年次:流通・流通政策に関する教科書に基づき発表者が発表し、全員が予習に基づく質疑を行い、課題や解決策について議論します。これらと併せて卒業論文の具体的な内容を固めてもらいます。
●4年次:3年次までに身に付けた専門的な知識やスキルに基づき卒業論文を作成します。演習の進め方は、発表者が卒業論文に向けた研究過程を発表し、全員で議論します。
受講態度、発表内容、ゼミへの貢献度等により総合的に評価します。
- ゼミを行う際の必須なコストは教科書代(年2~3冊程度)程度です。
- 皆さんの自主的な勉強と時間活用を重視してサブゼミ等は行わないため、自律心のある人が適しています。
- 皆さんは1年生で流通論を勉強していますので、今までのゼミ生は予備的な知識がなくても問題なく卒論を書きあげて卒業しています。やる気があれば最後まで面倒を見ますので安心して挑戦してください。
- 入ゼミ後は流通政策A・Bの履修を必須としています。別に、消費者問題を扱いたい方は商学特論Ⅳ(消費者問題と政策)を履修してもらいます。
- 積極的にゼミを運営できる人、周囲の人と協調できる人大歓迎です。
- 公務員志望の方、流通政策の学習を通して国・地方公共団体が行う公共政策の手法・実例を学べます。