このゼミでは、女性の社会進出がもたらす影響について、多角的に勉強します。現在、女性の活躍を推進する取り組みが、働き方改革やSDGs目標5や8と合わせて、国是となりつつありますが、それによって、男性中心の職場の働き方の問題や、家庭生活と仕事の両立の問題などのジェンダー問題について、いよいよ真剣に向き合わなければならない時期に突入しています。企業のマネジメントやライフスタイルもこうした流れを無視することはできないでしょう。志野ゼミでは、これまで女性の社会進出に伴う様々な問題について、企業のマネジメントの側面も含めつつ、学生自身が問題を見つけ、考え、卒論を提出してきました。そのテーマは以下の通りです。
①職場におけるセクハラ問題、いじめ問題、②女性の社会進出は少子化の原因なのか、③仕事と家庭の両立(ワークライフバランス)、④男性の育児と育児休業について、⑤男尊女卑の職場風土、間接差別について考える、⑥多様な働き方について、⑦CMの中のジェンダー表現、⑧国と企業の男女共同参画施策、⑨未婚化、⑩女性専用車両と男性差別について、⑪新型コロナによる働く女性への影響、⑫LGBTQについて
大まかな授業内容は、ゼミ生の報告とフリーディスカッションを中心にして進めて行きます。計画としては、2年次ではビデオ(動画)教材を用いて、基礎的な知識を学習しつつ、ゼミ発表をしてもらいます。3年次では、ゼミ発表をしつつ卒論のテーマを決定します。そして4年次では、就職活動と両立しながら、卒業論文の作成に取り組んでいきます。
報告内容や参加度を含め、総合的に判断します。
学年によって異なります。
→本当にジェンダー問題に関心のある人。最近は、ゼミに入った途端に、実は興味がなかったと判明する学生が増えています。そして、主体的に学べる人、教員の指示を待たずに自分から知識を修得できる人。社会問題に関心のある人。きちんとニュースをチェックしている人。真面目な人。
・堀内 かおる 『10代のうちに考えておきたいジェンダーの話』岩波書店 2023年
・佐野陽子・嶋根政充・志野澄人『ジェンダー・マネジメント』東洋経済新報社 2001年