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月別アーカイブ: 6月 2021
学部長便り⑧
現在商学部では2年生のゼミ配属を決める選考期間に入っています。
例年学生を見ていて気になるのが、ゼミの選択が非常に表層的であることです。
先日ある学生の話を聞きました。
将来金融機関に勤めたいので金融論のゼミを選択しようと考えていたが、金融論の授業では数学が登場するので、金曜論のゼミでも数学の勉強が必須だと考え、数学嫌いの自分は他分野のゼミを選ぶことにしたというものです。
しかし、この学生は金融論のゼミ担当教員にゼミの課題や勉強方法を相談に行ったわけではないようです。
授業内容をもとに、数学重視を勝手に想像して、当該ゼミを忌避してしまった様子です。
金融論のゼミの募集要項を読むと、金融に関する様々な課題について各自が関心を持ったテーマに沿って研究を行うと書いてあります。
金融に関する課題は大変広く、経済学を応用して数学を駆使しながら計量的に金融現象を分析する研究のほかに、金融制度の歴史、金融機関の経営など様々な研究があり得ます。
ちなみに最近私が読んだ本に、日本における消費者金融(いわゆるサラ金)の歴史を文献資料を駆使して描いたものがありました。
これには数学は全く登場しませんが、金融の研究に属します。
1次募集が終わり、近日中に2、3次募集が行われます。
1次募集で配属が決まらなかった2年生は、各ゼミの情報をよく収集して応募してください。
対面授業が再開されますので、直接担当教員を訪ねるなど積極的な行動を起こしてください。
文責:青木