| お知らせ | 愛知学院大学 商学部

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お知らせ

月別アーカイブ: 9月 2021

商学部の専門科目紹介:国際商務論

皆さんこんにちは 商学部の城(じょう)です。

今回は私の担当している科目「国際商務論」を紹介します。
名称だけでは内容がよくわからないと言われている科目の一つです。

まず、「国際商務論」の「国際商」とは「国際商取引」のことで、国を越えた商取引のことを意味しています。
世界には200ほどの国や地域がありますから、国や地域によって言葉や文化、気候や風土、経済の発展度合いが異なります。
資源に恵まれている国もあれば、そうでない国もあります。
日本のように天然資源やエネルギー資源が不足している国は、不足分を補うために、豊富に持っている国から調達しようとするでしょう。
こうした調達活動が貿易と呼ばれるもので、国を越えた取引活動の代表例です。

貿易に代表される、国を越えた取引活動に従事しているのは、商人(ビジネスマン)です。
彼らの計画的かつ継続的な活動の結果として、商品が輸出入されたり、資源開発が展開されたりしています。
「国際商務論」では、商人(ビジネスマン)達の国を越えた取引活動というものに焦点をあてて学んでゆきます。

こうした取引活動において商人(ビジネスマン)は、異国の商人(ビジネスマン)との間で交渉を繰り広げて取引をまとめあげます。
この交渉では、どのようなモノや事柄が取引の対象となるのかに始まり、価格や納期といった具体的な取引条件に至るまで種々なことが合意されます。
そしてそうした合意事項に従って取引が進められてゆきます。
「国際商務論」の「務」とはこうした「実務」の側面を意味しています。

貿易に代表される国際商取引の実務の面を対象にして、そこで生じるいろいろな問題を研究してゆこうとするのが「国際商務論」です。私の授業では、国際商取引のうち特に貿易取引に絞った講義を行います。

貿易取引というものを「異なる国の領域に営業所を有する当事者間で繰り広げられる取引」ととらえます。
国が異なるということで、取引当事者間で合意を形成するという作業は難しくなります。
さらに貿易ということで国家間の隔たりというものがありますから、取引されるものを遠くまで運ぶ、あるいは届けるという作業が必要となります。

貿易取引は時代とともに発展してきました。
これには船舶や航空機といった運送手段の発達や、電話や電子メールといった通信手段の発達といったものが深くかかわっています。
貿易取引は、商人(ビジネスマン)間で行われるものではありますが、運送手段や通信手段を提供してくれる者達を抜きにして考えることはできないのです。こうした貿易取引に付随する諸産業の動向についても授業では触れることになります。

現代社会はグローバル化が進んでいます。将来こうした分野で活躍する人もますます増えてゆくことでしょう。
みなさん、一緒に勉強してゆきましょう。


商学部の専門科目紹介:管理会計論

商学部教員の中澤優介です。
商学部で簿記・会計の講義科目を担当しています。

というわけで今回の話は会計についてです。

この文章を読んでいる皆さんのなかには、高校で簿記・会計を勉強している人もいれば、大学で初めて簿記・会計に触れることになる、という人もいると思います。
特に簿記・会計に触れたことがない人は、「ムズかしそうな話が始まるぞ」と身構えるかもしれませんが、気楽に読んでください。
ちなみに、商学部での会計教育においては「学問的学びと資格取得の両立」を重視しており、簿記の講義科目は資格(日商簿記検定)の各レベルに対応した形で開講されているので、大学から会計を勉強する人も、高校ですでに会計を勉強したことがある人も、ご自身のレベルに合わせて簿記・会計を深く学んでいくことができます。

さて、今回は私が担当している「管理会計論」という講義科目を紹介します。
管理会計論ではそのままズバリ、「管理会計」を学びます。
といっても、「そもそも管理会計って何やねん」「管理会計って言葉、初めて聞いたよ」という人も多いと思いますので、以下では管理会計論の授業を通して学ぶ、管理会計について紹介します。

なお、本題に入る前にお断りしておきますが、今回の私の話(文章)は長いです。
(分かりやすさを心がけて書いているうち、長文となってしまいました)

ですので、「文章が長くて読むのがかったるいな~」という方は、この文章の最後に要約を掲載しているので、そちらを確認してくださいね。

「会計」という言葉を聞くと、「簿記」とか、「数字が並んだ書類(財務諸表)を作成するためのもの」ということをイメージする人も多いかと思いますが、今回紹介する「管理会計」は、そういうイメージからは少し離れたものになります。
話は飛びますが、企業がビジネスを行ううえで重要なことは、お金を儲けることです
(カッコよくいえば、「利益の獲得」ですね)。
ですがこの「お金儲け」、簡単にできることではありません。
勘に頼った経営をしていても、運が良ければ一時的に儲かることがあるかもしれませんが、行き当たりばったりでビジネスをしていたのでは、安定的にお金を儲けることはできません。
つまり、戦略的(計画的)にビジネスを行っていくことが重要となります。
そのために企業は自社の戦略を立てるわけですが、いくら立派で詳細な戦略を立てたとしても、それを実現できなければ意味がありません。
また企業の場合、経営トップが中心となって戦略が決定されますが、その戦略の実現に向けて実際に行動するのは従業員です。
つまり、戦略を立てる人とそれを実行する人が違うわけですから、戦略は簡単に実現できるものではないのです。
なぜ突然戦略の話をしたのかというと、管理会計とは、この戦略を実現するために用いられる会計だからです。
先ほど説明したように、戦略の実現に向けて行動するのは従業員ですから、戦略を立てた人(経営陣)からすると、「戦略が実現するように従業員に行動してもらう」ことが必要になります。
また、戦略の実現には、企業が保有する設備や資金を活用することが必要ですが、設備も資金も無限にあるわけではないので、効率的に活用することが求められます。

このように戦略を実現するためには従業員・設備・資金(ヒト・モノ・カネ)といった企業が保有する経営資源を管理(コントロール)することが必要不可欠になるのですが、その管理の手段として用いられるのが管理会計なのです。
管理会計によって設備や資金はその活用度合や残額が数値として「見える化」されるので、より効率的な活用が可能となります。
また、ヒトは評価の基準に従って行動を変化させる(何で評価されるのかで異なる行動をとる)ので、従業員を管理するには業績の評価を通じた管理が有効ですが、従業員の業績を測定する主要な手段が管理会計になります。
戦略の実現に必要な項目を従業員の評価の基準に組み込むことで、従業員は戦略の実現のために行動するようになるのです。

このように、企業が戦略の実現を通じて安定的にビジネスを行うために、管理会計は必要不可欠なものとなっています。

以上が管理会計についてですが、いかがですか?
会計に対するイメージが少し変わったのではないでしょうか。
(書類を作ることだけが会計の仕事・役割ではないのです!)

今回紹介した管理会計を含め、簿記・会計を深く学びたい方は、愛知学院大学商学部で学んでみませんか?
「会計」という視点からビジネスそして社会を見ると、そこには今までとは全く異なる景色が広がっているのです。


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商学部の専門科目紹介:経営管理論

今回は、経営管理論について紹介します。

はじめまして。
商学部で経営学AとB、経営組織論と経営管理論を担当している志野です。
どうでもいい話ですが、昔は「しのっち」と呼ばれていました。

今回は、専門科目を紹介するという話なので、そうですね・・・、秋学期の経営管理論について簡単に説明しようと思います。

おそらく「経営管理論」といっても、ピンとこない人が多いと思います。
経営学は知っていても、経営管理論については、あまり馴染みがないと思います。
でも、次の用語について耳にした人は多いのではないでしょうか。
・・・それは、「マネジメント」です。

「マネジメント」と言えば、そう、確か数年前に話題になった本で、映画にもなった、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら』を思い出す人もいるでしょう。
これは前田敦子が主演していました。
この中で、女子マネージャーは、ドラッカーのマネジメントの理論を参考にして、チームを勝利へと導きます。
選手の強みを生かして、やりがいを持たせて、さらに高い目標を持たせることによって、やる気を引き出していきます。
これは、まさに経営管理論の重要なテーマの一つであるモチベーション論です。

経営管理論とは、要するに、経営学の一分野で、特に「人のコントロール」に焦点当てています。
経営管理論の内容は、学者によってまちまちなのですが、おそらく次の二点は共通していると思います。

一つ目は、リーダーシップ論です。
そして二つ目はモチベーション論です。
この二つは、ビジネス書や自己啓発本の中でも、よく見かけるテーマです。
なぜ、この二つが重要なのでしょうか。それは、組織が成立する条件として、外せないからです。

組織が成立する条件は、著名な学者であるバーナードによると、①共通の目的、②協働的意思、③コミュニケーションの3つが最も重要だと述べています。
①を作り出すのは、主にリーダーの役目で、さらに雰囲気の良いコミュニケーションしやすい職場づくりも、リーダーの仕事です。
そして、②については、従業員のモチベーション、すなわちやる気を引き出す必要があります。
やる気のない人ばかりでは、誰も協力して働こうとは思わないでしょう。
やる気は、自分自身が作り出すか、あるいは職場の管理手法が影響を及ぼすのか、いろんなアプローチがあります。

以上の点から、私の担当している経営管理論では、リーダーシップ論、モチベーション論を中心に据えて、それ以外にコミュニケーションの理論などにも触れていきます。

それでは、良い大学生活を!


商学部の専門科目紹介:国際ビジネス論A・B

今回は、商学部の専門科目「国際ビジネス論A/B」を紹介します。

国際ビジネスというと苦手な英語が関係するのかとか、私の生活には関係ないとか考える人もいるかもしれませんが、世界の国々で国際ビジネスと無縁でいる国は皆無と言っていいと思います。
言い換えれば、企業が行う貿易や国内や外国での活動は、国家の国内総生産(GDP)の源泉となっています。
君たちの衣食住の主だったところは国際ビジネスによって成立しています。

担当する梶浦が編集・執筆した教科書「はじめて学ぶ人のためのグローバルビジネス(三訂版)文眞堂」を用います。
この本で商学部や経営学部などの大学生諸君、経験の浅いビジネス・パーソンはグローバル・ビジネスとマーケティングの基本戦略を学んでいただけます。
授業の内容は、多国籍企業が世界市場に参入する際の企業戦略、競争戦略、マーケティング戦略を解説するものです。
これらについて基本内容から始め、やや専門的内容までを包括しています。

梶浦は、日本の食品企業大手に勤務後、欧州に本社のあるグローバル企業2 社に奉職した時期があり、現在も企業関連団体で役職を務めております。
実務経験はもとより、梶浦や執筆者諸氏の企業経験や社会経験も随所に盛り込まれています。
君たちの就活に役立つ情報源にもなります。

内容(「BOOK」データベースより)
刻々と膨張し変貌するグローバル世界で展開されるビジネスとはなにか。
本書は商経系大学生諸君、若手ビジネス・パーソンがその基本を学ぶために執筆され、グローバル・ビジネス・ワールドのマクロと多国籍企業がそこに参入する際の個別戦略、すなわちミクロを解説している。
初版から早くも8年がたち、最新内容を執筆者も一新し全面的に改訂。


 

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