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お知らせ

商学部の専門科目紹介:製品戦略論

みなさんこんにちは。商学部教員の松本です。
今回ご紹介する科目は、「製品戦略論」です。

科目紹介をするにあたって、青木・恩藏(2004)『製品・ブランド戦略』の12ページから13ページ等を参照しながら説明させていただきます。

製品戦略論というと初めて聞く分野だなとお考えなる方も多いかも知れません。
製品戦略論は、実はマーケティングの一分野で、企業の価値の創造や維持などを考える分野なのです。
延岡(2002)を参照してみると次のようなことが言われています。
それは、製品開発と関連した価値の源泉としては、①顧客にとって高い価値を提供すること、②それを低いコストで提供すること、③競合企業に対する優位性を確保することです。
なかなか難しいかも知れませんが、顧客にとって製品(つまり価値)は、その有用性と希少性によって決まると考えられています。
そうですよね。
使い勝手が良く、それを自分の会社でしか生産できないとなれば、製品の価値はどんどん上がっていきます。
そしてこの製品の価値なのですが、まずは製品の機能や利便性を高めたり、または使うことの楽しみや所有する喜びなどを与えることで、その便利さを高めることができます。
あるいは、この提供に際して、製造にかかるコストや販売にかかるコストの削減努力を通して、顧客にとっての購入価格を下げていくといった実質的な価値も高めることができます。
ただここで注意が必要なのは、製品の価値は希少性とも強く関係しているため、価値を高めるうえで最も効果的なことは、競合製品とは違う際立った特徴を自分の会社の製品に持たせることです。
このことは、宝石のような絶対的希少性に基づく価値といったものではなく、他社からは入手が難しいものという意味でユニークな価値のことを指しています。
このように製品戦略論では、自分の会社の独自性を打ち出していくことが重要となるのです。
そして企業の存続に貢献するためには、常に新たな価値を創造しながら、自分の会社の独自性を打ち出していくことが重要となります。
みなさんも自分の経験と照らしあいながら、一緒に製品戦略論を学んでみましょう。

<参考文献>
・延岡健太郎(2002)『製品開発の知識』日経文庫
・青木幸弘・恩藏直人編『製品・ブランド戦略』有斐閣

 

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