こんにちは。商学部の伊藤徳正です。
今回は、前回(2021年8月)に引き続き商学部の専門科目「会計学」について紹介します。
前回の私の投稿において、会計とは、投資家や銀行といった会社のことを知りたい人に、その人たちがその会社との関係について正しい判断ができるように、会社の活動について説明することなのだとお話ししました。
この説明のために、会社の経理担当の人が、会社の経済活動を観察して、財務諸表という会計情報を作成します。
その会計情報を情報の利用者すなわち利害関係者に伝達します。
利害関係者は、会計情報を判断や意思決定に利用します。 会計情報が、嘘の情報であったり、間違った情報であったりしたらどうなるでしょうか。
投資家や銀行、取引先といった情報の利用者は、間違った情報をもとに意思決定をしてしまい、大きな損害を被ることになってしまいます。
嘘の会計情報を作成することを、粉飾決算と言います。
残念なことに、粉飾決算が行われて大きな社会問題となっている例は、たくさんあります。
利害関係者が、安心して会計情報すなわち財務諸表を利用できるように、財務諸表を適切なものかどうかチェックすることを、会計監査と言います。
会計監査を行うのは、公認会計士という人々です。
公認会計士は、社会的に非常に重要であるため、国家資格が必要な職業です。
商学部の「会計学」では、毎年、公認会計士協会東海会から公認会計士の先生方が来てくれて、公認会計士職業説明会を開催しています。
公認会計士の実際の仕事はどのように行っているのか、公認会計士試験はどのような試験なのかなど、わかりやすく説明してくれます。
今年度は、コロナ感染防止のために、オンラインによる開催となりました。
公認会計士になって活躍している卒業生も登場して、どんな学生生活を送っていたのか教えてくれました。
写真は、今年度の説明会の様子です。
会計の職業資格には、公認会計士のほかに、税理士もあります。たくさんの商学部の卒業生が、税理士として活躍しています。
皆さんも、商学部で会計学を学び、公認会計士や税理士を目指してみませんか。