今回は、商学部の専門科目「会計学」について紹介します。
会計学という科目があるのですが、皆さんは「会計」と聞いて、どんなことをイメージするでしょうか。
レストランやコンビニのレジ?会社の経理?お金の計算?財務諸表?このようにイメージするかもしれません。
どれも正しい会計のイメージです。
ですが、どれも会計の1つの側面でしかありません。
「会計」というのは、「特定の主体の経済活動について、情報の利用者(利害関係者)が、その主体とのかかわりについて、事情に精通した上で判断や意思決定を行うことができるように、それらの活動を会計担当者が会計的に認識し、その結果を会計情報として彼らに伝達する社会的行為」(藤田幸男「会計の基礎概念」『産業経理』1996年7月)なのです。
このように聞いても、難しくてピンとこないかもしれません。
簡単に言うと、会計とは、投資家や銀行といった会社のことを知りたい人に、その人たちがその会社との関係について正しい判断ができるように、会社の活動について説明することなのです。
この会計に関する学問が会計学です。
会社の経理担当の人が、会社の経済活動を観察して、財務諸表という会計情報を作成します。
その会計情報を情報の利用者すなわち利害関係者に伝達します。
会計情報を作成する技術を簿記といいます。
利害関係者は、会計情報を判断や意思決定に利用します。
会計があるからこそ、 投資家は、どの企業に投資をするかの判断ができます。
銀行は、安全に融資を行うことができます。
企業は、資金調達ができます。
企業は、取引相手を選ぶことができます。
経営者は、経営判断ができます。
国や県・市は、税金を徴収できます。
就活生は、安全な企業を選択できます。
このようなことを学ぶのが「会計学」という科目なのです。