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お知らせ

商学部の専門科目紹介:応用商学Ⅹ

こんにちは。商学部の教員の李素煕です。

今回は「応用商学Ⅹ(海外の消費市場と消費者を学ぶ)」について紹介します。

近年の日本の消費財メーカーは、海外での販売抜きにその成長が語れないほど、海外市場への依存 度が高くなっています。
昨今はコロナの影響で訪日観光客が減っていますが、今や日本の観光地も 海外からの観光客を抜きにビジネスが成り立たなくなっていることは承知のごとくです。

しかし、海外の市場では日本でヒットした商品がまったく売れなかったり、思わぬ商品が人気にな ったりしています。
観光地にしても、予想もしなかったスポットに外国人が殺到する現象があちこ ちで生じています。

なぜ、このような現象が生じるのでしょうか。

実は、この現象の裏側には日本と海外での「暗黙知」の異なりが存在しています。
同じ商品を見ても、 同じ色を見ても、同じデザインを見ても、同じ商品名を聞いても、日本人、中国人、アメリカ人、フラ ンス人では、それらから受けるイメージや感じ方が大きく異なることが分かっています。

何が「美しい」のか、何か「かっこよい(おしゃれな)」のか、何が「使いやすい(機能的な)」のか、 何が「かわいらしさを感じさせるネーミング」なのかは、世界の国や地域によって大きく異なることが あります。
観光地も同じで、出身国によって「魅力的」に感じるポイント、つまり風景や文化財が持つ 「意味」が異なるため、人気のあるエリアに違いが生じているのです。

このような感じ方の違いは、個人差に起因する面もありますが、国や地域ごとに共有されている感じ方の 違いに起因している面もあります。
たとえば、金色を見たときに、日本人は「豪華さ」を感じる反面、「成 金」「派手」などとネガティブな印象も持ちます。
しかし、中国の人は「縁起が良い」「清らか(邪気を払う)」と感じることが多いとされます。
このような国や地域ごとに異なる「規範感覚」の違いのことを「地域暗黙知」と呼びます。

応用商学Ⅹでは、海外の消費者の消費行動の背後にあるローカルな「暗黙知」を理解し、適切なマーケティング戦略のあり方を受講生の皆さんと一緒に考えます。


商学部の専門科目紹介:会計学

こんにちは。商学部の伊藤徳正です。
今回は、前回(2021年8月)に引き続き商学部の専門科目「会計学」について紹介します。

前回の私の投稿において、会計とは、投資家や銀行といった会社のことを知りたい人に、その人たちがその会社との関係について正しい判断ができるように、会社の活動について説明することなのだとお話ししました。
この説明のために、会社の経理担当の人が、会社の経済活動を観察して、財務諸表という会計情報を作成します。
その会計情報を情報の利用者すなわち利害関係者に伝達します。
利害関係者は、会計情報を判断や意思決定に利用します。 会計情報が、嘘の情報であったり、間違った情報であったりしたらどうなるでしょうか。
投資家や銀行、取引先といった情報の利用者は、間違った情報をもとに意思決定をしてしまい、大きな損害を被ることになってしまいます。
嘘の会計情報を作成することを、粉飾決算と言います。
残念なことに、粉飾決算が行われて大きな社会問題となっている例は、たくさんあります。

利害関係者が、安心して会計情報すなわち財務諸表を利用できるように、財務諸表を適切なものかどうかチェックすることを、会計監査と言います。
会計監査を行うのは、公認会計士という人々です。
公認会計士は、社会的に非常に重要であるため、国家資格が必要な職業です。

商学部の「会計学」では、毎年、公認会計士協会東海会から公認会計士の先生方が来てくれて、公認会計士職業説明会を開催しています。
公認会計士の実際の仕事はどのように行っているのか、公認会計士試験はどのような試験なのかなど、わかりやすく説明してくれます。
今年度は、コロナ感染防止のために、オンラインによる開催となりました。
公認会計士になって活躍している卒業生も登場して、どんな学生生活を送っていたのか教えてくれました。

写真は、今年度の説明会の様子です。

会計の職業資格には、公認会計士のほかに、税理士もあります。たくさんの商学部の卒業生が、税理士として活躍しています。
皆さんも、商学部で会計学を学び、公認会計士や税理士を目指してみませんか。


棚橋悠人君、日商簿記検定試験1級に合格!

商学部3年生の棚橋悠人君(野口ゼミ)が11月に実施された日商簿記検定試験1級に合格しました。
日商簿記検定試験の最高峰である1級の試験には、高度な会計スキルが要求されます。
合格率10.2%という狭き門でしたが、棚橋君の努力が実り、見事合格しました!
以下は、棚橋君の喜びのコメントです。

「大学入学時から目標に掲げていた日商簿記1級に無事合格することができました。6月の試験では点数が伸びず不合格に終わりました。この悔しさをバネにして、勉強方法を見直し、夜遅くまで勉強に取り組み、できる限りの努力をしました。今回その努力が合格というかたちで報われて嬉しく思います。様々なサポートをして下さったゼミの先生である野口先生や、一緒に勉強に取り組んだ友人に感謝します。」


商学部の専門科目紹介:流通論

流通論を担当している青木です。
この科目は商学部の基礎科目で必修となっています。
私の他、岡野准教授と李講師が担当しています。
3クラス統一の教科書を使い、クラス間で講義内容を調整して講義を展開しています。
3名を代表してこの科目の概要を説明します。

流通というのは、生産と消費の間の隔たりを橋渡しする経済活動のことをいいます。
生産する人と消費する人、生産場所と消費場所、生産する時と消費する時などが異なることは、例えば我々が普段よく買っているコンビニエンスストアのおにぎりを振り返ってみればよく分かります。
生産と消費が隔たったままであると、せっかく生産したモノが消費されないことになります。そこで流通の登場ということになります。

これらの隔たりは、社会的分業が起きて、人々の仕事が専門化したため生じました。
効率を求めて人は1つ(あるいは少数)の仕事を専門的に行うようになったため、生活に必要な物資やサービスのほとんどを他の誰かから手に入れなければならなくなったのです。
したがって、隔たりの中で最も重要なものが人の隔たり(生産者と消費者が異なる)ということになります。
この人の隔たりを解消するため人々が関わっているのが売買活動です。
生産者が生産したモノは生産者の所有物です。
それを消費者に譲らないと消費者はモノを消費できません。
消費者はそれを譲ってもらった見返りに代金を払います。
この売買活動を中核として流通活動が営まれます。

生産者が譲ったモノは生産地から消費地まで運ばれます。
生産した時から消費する時までモノは保管されます。
消費者が代金を払ったらそれを生産者が受け取ります。
生産者と消費者はお互いのことを知らないため、様々なメディアを通じてお互いに情報をやり取りして売買活動をうまく進行させるべく努力します。
また、輸送や保管中にモノが破損する可能性があるため、それに備えて保険を掛けることが行われます。
これらの活動はすべて流通活動に含まれます。

流通活動に携わっているのは、生産者と消費者だけではありません。
卸売業者と小売業者(両方合わせて商業者という)が生産者と消費者の間に立っています。
商業者は流通の中心的な存在です。
実際私たち消費者はほとんどの生活物資を小売業者から買っています。
また、モノを運ぶ運送会社、決済や金銭の融通を手掛ける銀行やクレジット会社、情報伝達を手掛けるテレビ局やソーシャル・メディア、保険を引き受ける保険会社などが流通活動の一部に携わっています。

流通論では以上の流通活動やこれに携わる組織を扱います。
講義内容は、流通・マーケティングコースのみならず、会計・金融コース、ビジネス情報コースの教科の基礎になります。
したがって、1年次の必修科目になっています。


商学部在学生の活躍(1)

商学部4年生の牟田口大輝さん(吉田ゼミ)の記事が、「愛学で急成長する学生発見&レポート」に掲載されました。

https://innovation.agu.ac.jp/report006/


商学部の専門科目紹介:サービス・マーケティング論

商学部の脇田です。
私が担当する「サービス・マーケティング論」について紹介します。

本講義では、サービス業のマーケティングを中心に解説しています。
サービス財にはモノにはないいくつかの特性があり、モノのマーケティングではあまり問題とされなかった特有の問題が生じます。
たとえば、サービスは本質的に形のないもので、その購入に先立ち、事前に見たり、聞いたり、触れたりすることが困難な特性を持っています。
また、生産と消費が同時に行われ、対人サービスなどでは、サービスが提供(生産)される場にその利用者がいなければ消費が成立しません。
さらに、サービスはそれを提供する人、時間、場所、状況などによって影響を受けやすく、その品質がバラつきやすい特徴があります。

サービスはその提供がすめば消滅してしまう一過性の強い商品です。
モノのように何度も繰り返し使用したり、提供されたサービスが不良で期待していたものと違っていても返品、交換したりすることができません(身近な理美容サービスを例にとると、提供されたヘアスタイルが気にいらなかったとしても、元に戻すことは困難です)。
こうした特性をもつサービスのマーケティングでは、「企業」「従業員」「顧客」の間の3つのマーケティング活動が重視されます。
まず、企業と顧客との間で展開されるマーケティング(エクスターナル・マーケティング)です。
これは、通常のマーケティング活動と同じです。 つぎに、企業と従業員(接客員)との間において展開されるインターナル・マーケティングです。
サービスの直接の提供者である従業員が顧客に対して良好なパフォーマンスを発揮できるようにその能力を引き出すよう働きかけるものです。
最後に、従業員と顧客の間のインタラクティブ・マーケティングです。サービスの質や顧客満足は、この間の相互作用によって大きく左右されます。

サービス・マーケティングでは、これら3つの活動をうまく機能させ優れたマーケティングを展開することが求められます。 


第15回 名古屋マーケティング・インカレ参加

12月4日、愛知学院大学商学部青木ゼミの3年生は第15回名古屋マーケティング・インカレ本大会(愛知大学にて開催)に参加し、研究発表を行いました。
この催しは名古屋市内(近郊含む)の大学でマーケティングを専攻している学生のための研究発表コンテストです。
昨年は新型コロナ・ウイルス感染拡大のため開催できませんでした。
緊急事態宣言解除、各大学の行動指針緩和に伴い、今回は感染症対策を採って2年ぶりに開催されました。


商学部の専門科目紹介:コンピュータシステム論

今回はビジネス情報コースの専門科目である「コンピュータシステム論」を紹介します。

コンピュータは教育機関・研究機関やビジネスの現場だけでなく、家庭においても必要不可欠なものとなっています。
このため、コンピュータシステムの概要やしくみを知ることは非常に重要となります。

この講義では、コンピュータ内部で扱われる情報表現について学び、さらにコンピュータを構成するハードウェア、システムソフトウェアなどの概要について学びます。

具体的な内容を少しだけご紹介します。

コンピュータ内部においては、“1”と“0”の組み合わせによって数値を表現しています。
このような数値表現を「デジタル」と呼んでいます。
デジタルでは “1”と“0”のいずれかの値のみで処理を行うため、ノイズなどによるデータの劣化が防げること、長距離でデータを伝送しても信号の減衰による影響が少なくなります。

コンピュータは「入力装置」、「出力装置」、「記憶装置」、「演算装置」、「制御装置」の5つの装置から構成されます。
これをコンピュータの5大装置と呼んでいます。
入力装置はデータを入力する装置で、キーボード、マウス、スキャナなどがこれにあたります。
出力装置はデータを出力する装置で、モニタ(ディスプレイ)、プリンタなどがこれにあたります。
記憶装置はプログラムやデータを記憶する装置で、DRAMなどのメインメモリ(主記憶装置)とハードディスクやSSD,光ディスクなどの補助記憶装置に分けることができます。
演算装置はプログラムに記述された命令に従って計算を行う装置です。
制御装置はプログラムを解釈して各装置を制御する装置です。
制御装置と演算装置はコンピュータの中枢となる部分であり、これらを合わせてCPU(中央処理装置)またはMPUと呼ばれます。

コンピュータを動作させるためのプログラム、データ類をソフトウェアと呼びます。
ソフトウェアは、システムソフトウェアとアプリケーションソフトウェア(応用ソフトウェア)から構成されます。
システムソフトウェアは、コンピュータのハードウェアやアプリケーションソフトウェアを管理し、コンピュータを効率的に動作させるソフトウェアです。
Windows,Macintosh,UNIXやAndroid,iOSなどのOS(オペレーティングシステム)などは、システムソフトウェアに該当します。
アプリケーションソフトウェアは、特定の目的や業務で利用されるソフトウェアです。
このうち、システムソフトウェアはコンピュータの5大装置である入力、出力、記憶、演算、制御の各装置を効率的に動作させる機能を持ちます。
また、コンピュータ内部におけるメモリ、CPU、メモリ、ハードディスクなどの資源、入出力、ファイル、ユーザ、タスクなどの管理も行います。

講義では、以上の内容を体系的に学び、「基本情報技術者試験」や「ITパスポート試験」における出題範囲にも対応しています。

また、自作パソコンを組み立てたい人やコンピュータのしくみをより理解したい人を対象に、パソコンの組立実習も行っています。

(商学部教授・吉田聡)

 


商学部の専門科目紹介:ブランド論

みなさんこんにちは。
商学部教員の松本です。
専門は、マーケティングのひとつである製品・ブランド論です。
今日はこのうちブランドについてお話させていただこうかと思っております。

「ブランド」という言葉を聞くと、みなさんはどんなことを思いますか。
ここでは具体的な名前はあげませんが、きっと高級品を思い浮かべる人が多いと思います。
高級品ですと、宝石とか時計とか、そして洋服なども入るかもしれませんね。
もちろんこれらすべてはブランド商品です。
しかしブランドには他のものも入っています。
それはスーパーマーケットやコンビニエンスストアで販売されているものです。
価格が安くて私たちの日常生活に欠かすことができないものです。
こうしたブランドのことをコモディティとかコモディティ商品と言っています。

人間は不思議な動物で、高すぎると予算オーバーで買い物をあきらめるといわれています。
逆に今度は安すぎると「何かあるのではないか?」と思って買い物を回避することがあります。
人間が買い物をするには、価格が高い状態と低い状態の間を狙っていく必要があります。
ここで重要となるのがブランドです。

ブランドとは、モノやサービスに付与される価値や経験のことです。
この価値や経験について私たちはある程度の知識を持っています。
そしてその知識が多ければ多いほど、私たちは価格の高い商品(ハイエンド商品)や価格の安い商品(コモディティ商品)でも購入というアクションを起こすことが知られています。
ただここでまた人間の習性がでてきます。
それは何かというと、頭の中にどれだけブランド知識を持っているかということがブランド品購入のカギとなります。
言い換えると、ブランド知識を持っている人はブランドを買いやすくなり、逆にブランド知識が少ない人はブランド商品を買わないという傾向があります。

お店はこうした人間のブランド購買について十分に理解しています。
ですからお店のレイアウトやコンセプトを考えるときに、お金持ちである富裕層をターゲットにしていくのか。
それとも世の中の人に広く商品を行きわたらせるような売り場を作ったりします。
もちろんブランドはマーケティングの一分野ですので、基本的には製品政策、価格政策、流通経路政策、販売促進政策のマーケティング・ミックスを駆使していきます。
そしてはじめてブランドを知る人には製品政策を前面に出したり、高級品を買ってくれる人には価格政策を前面に出したりしていきます。

ですからブランドは、実は世の中の多くの人と知らず知らずのうちに関わっている分野だと言うこともできます。
さて、みなさんはどのようなブランドに興味をもって購買に至るのでしょうか。
愛知学院大学商学部では、流通・マーケティングコースだけで8名の専任教員がいます。
商学部ではマーケティング論の勉強を皮切りにして、例えば小売経営論、国際ビジネス論、国際貿易論、消費者行動論、広告論、マーケティング・リサーチ論、経営学、経営戦略論、ブランド論、製品政策論のように、様々な分野を勉強することができます。

さてさて、こうした多様な分野の中でブランド論にはどのような役割があるのでしょうか。
これは入学後のお楽しみにしていきましょう。


 

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